邂逅!新たなるラベルプリンタ

邂逅!新たなるラベルプリンタ
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こんにちはkozです!

小嶋

【前置き】

私が初めて触ったのはTK80BSという機械で、クロックは2MHz、メモリ容量は8Kバイト、ストレージは音楽用カセットテープで基本的に基板むき出し。現行PCと比べるとクロックスピードで約三千分の1、メモリ容量で約四百万分の1という……まてまて、それはパソコンやない、ワンボードマイコンを強引に建て増しした機械や(w

8KBのメモリで何ができるんだ?……と思うでしょ。BASICとかを使うとすぐメモリを食いつぶしてしまうんですが、違う言語を使うと結構いろんなことができます。

コンピュータ側の表現力が極限レベルで乏しいというのはありますが、メモリに書き込むコードを、CPUが直に処理できる機械語というのにすれば数値の代入は2バイトから3バイト、加減算は1バイトで処理ができるので、8KBあればかなりのプログラムが実行できます。

キャラクタベースのブロック崩しとか、インベーダーゲームもどきとか動かしてましたね。

当時、パソコンと言うとワンセットで軽く100万円を超える値段がしてまして、中高生にはまず手が出ない。そんな中で発売されたのが、ポケットコンピュータというプログラム電卓を拡張したような機械。1~4行液晶でメモリは1~8KB、でもとりあえずプログラムが組める。

電卓メーカーの二強と言われたカシオとシャープからそれぞれ発売されてまして、貯めておいたお年玉やら、高校に入って稼げるようになったアルバイト代やらを注ぎ込んで買ったわけです。今以上にマニアックな扱いの機械で、同好の士は学年に二人しか居なかったわけですが、人間二人いれば派閥が発生する。それぞれのメーカーはどっちがすごいかって話になるんですな。

そんな言い合いを聞きながら、コレクター気質の私は両メーカーのポケコンを手に入れてひたすらプログラムを書いていた、と。

お前ら、機能がどうとかじゃなくて何を作ったかで競えよ。

で、お前的にはどっちがよかったのよ?とは後の時代に聞かれるんですが、私の回答は”どっちもイイ”。特に中後期、ポケコンで機械語が使える時期になると両者のアーキテクチャの違いが面白くてたまらないわけです。

CPU内に高速な内部RAMをごっそり持つ妙なアーキのシャープ製マシンと、パソコン用8BitCPUをスマートかつコンパクトにしたようなアーキのカシオ製マシン。どっちが優れているかという問題は無意味。だってどっちも超面白かったから。

というわけで、いつも通り長い前振り。ポイントはカシオの機械を使いまくっていた私の青春、というところ。

【ネームランドはある日突然に】

ほんとにある日でした。営業さんがBizの紹介でカシオさんをオフィスに招いたわけです。

Bizの機能を説明し、オフィスツアーをしていたとき。サーバルーム近くで作業をしていた私に声がかかるわけです。どんなふうにシールを作ってるの?、と。

でまぁ、いつもの通りテプラを使って流し込み印刷で……と説明したんですが、その後の雑談タイムで前述のポケコンの話で大盛りあがりしまして。

さすがは製造元の皆さんです。私が話す40年以上前の機種の型番にポンポン反応してくれる。某モビルスーツ乗りのセリフじゃありませんが「こんなに嬉しいことはない」状態。

実は自宅ではふる~いネームランドを使ってまして……といったら型番を当てられてしまう始末。

「じゃぁ最新機種をお貸ししますので、使ってみてください」

というわけでブロク原稿作成の業務が降ってくる。いやまぁ、新しい機械を弄れるのは嬉しいんだけどね。

^^;

【親方、空から女の子が!】

いや、落とすのはアプリケーションです。LABEL DESIGN MAKERってやつ。

ここから落としたのをインストールします。スマホ用とかMac用とかあるけど、今回はWindows用をポチッと。

で、インストールするわけですが、方法は他のアプリと大して変わらない。1点注意するのは、インストールしてもアプリのアイコンがスタートメニューに入らないこと。

スタート画面に登録するにはデスクトップ上のショートカットアイコンを右クリックして、メニューから「スタート画面にピン留めする」で。登録したらデスクトップのショートカットは削除可能です。

私はデスクトップにアプリアイコンを置かない主義の人なので、インストール直後にゴミ箱に入れない削除をしちゃってハマったハマった(W

なお、これプリンタドライバとか入れてくれません。つーか、このアプリがドライバの役割をしてるっぽい。

で、このアプリの使用上の注意。

クローズ(ウィンドウ右上の×ボタンね)を押したとき、変更したラベルデザインをファイルに保存するか聞いてくれません。編集中のがあるけど終わっていいのか?と質実剛健に聞いてくるだけ。でもってYESって答えるとデザインを破棄してくる漢仕様。いっそ潔い(w

何を言いたいかというと……ファイルの保存は忘れずに。

【科学忍法火の鳥、影分身】

分身というか、分身させる資産シールの元、つまりテンプレを作ります。

ちなみに、“科学忍法火の鳥"には「ゴッドフェニックスの機体を通常空間と亜空間の狭間に沈めたとき、そこから漏れ出す膨大なエネルギーが炎の鳥のような姿になる」という設定がありまして、このあたり小隅黎氏のSF考証が効いていたりします。

って閑話休題。

インストールしたLABEL DESIGN MAKERを起動すると以下のような画面が表示されます。ここは迷わず[自由に作成]→[新しいラベルを作成]を選択。

よくある形式のレイアウトエディタに切り替わりますので、まずは[ラベル設定]を確認。

項目は以下。

ラベル幅:ネームランドにセットしてあるテープの幅と一致しているか
ラベル長さ:「ラベル長さ自動」をオフにしてラベル長を指定する
ラベルの方向:横

まずはQRコードの位置決め。

Biz管理画面の登録済み備品一覧から印刷する備品のデータをCSV形式で抽出し、QRコードのURLをひとつ、クリップボードにコピーしておきます(CSVファイルは閉じちゃってOK)。続いて、レイアウトエディタの「QRコード」アイコンをクリック。

「QRコード作成」ダイアログが開くので、URLを「データ」欄にペースト。誤り訂正率15%、モデル2、セルサイズは小に設定して「OK」ボタンをクリック。

カーソルにQRコードのチップがつくのでラベルのQRコードを表示したい場所でクリック。ドラッグでズリズリと横の位置を指定して[配置]→[整列]→[上下中央揃え]で横軸の真ん中に。

続いて備品の情報を記載する表組みを追加します。

「表」アイコンをクリックすると「表作成」ダイアログが開くので表の構成(今回は4行の表にします)を決めて「OK」ボタン。

ラベル幅いっぱいの表がQRコードに重なって表示されるので、幅と仕切りの位置を調整。なお、仕切りのほうが描画調整の優先順位が上なので、そっちから位置決めをすれば楽です。

でもって、LABEL DESIGN MAKERの表組ウィジェットは列幅に合わせて記入した文字のサイズを調整してくれるので、とっても便利。

【 (V)o¥o(V) ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉっ 】

1体から同じようなのがわらわらと分身するといえば宇宙忍者バルタン星人(ナンノハナシダヨ)。

Bizからエクスポートしたデータをテンプレートに差し込んで連続印刷のを可能にします。

LABEL DESIGN MAKERの「差込」アイコンをクリックして「差し込みデータ編集」ダイアログを開いてください。

「インポート」ボタンを押して、Biz管理画面からエクスポートしたCSVファイルを開きます(ファイル形式の切り替えを忘れずに)。

このときの注意点は、CSVの1行目を項目名の行とすること。

差し込みデータの指定にこの項目名を使用するので、削除してしまうと二進も三進も行かない状況になります。その困惑度はグレープフルーツを食べようとして実を縦に切ってしまった状況に匹敵するくらい。

データのインポートが終わったら右上のクローズボタンで閉じます。基本的にここを弄る必要はありません。

レイアウトエディタに戻って、表組の各項目、差し込みで書き換える値の欄をクリックしてください

左側のプロパティ欄が拡張されて「文字設定」という枠が表示されたかと思います。

その枠の一番下に差込印刷の設定項目があります。

まずは「差込設定」というスイッチをクリックしてオンにしてください。選択したレイアウトの表組みの背景がオレンジから水色に変われば差込設定が有効になってます。

この状態で「差込項目」のメニューから、そこに差し込む項目名を選択してください。

ここでもう一つ注意点。このメニュー、「差込設定」がオフでも選択できちゃうんですな。もちろんその場合、差込印刷は行われない。何回かハマりました。

QRコードの表示欄も同じです。

クリックすると左側にプロパティが追加されますので、「差込設定」のスイッチをオンにして「差込項目」でQRコードの列を選択。

【いんすたんすあぶりあくしょん】

……ネタがマニアック過ぎて多分わかってもらえない。

テンプレートと差込データから備品シールを実体化させます。要は印刷。

右上の「印刷・印刷プレビュー」というボタンをクリックすると「印刷プレビュー」ダイアログが開きます。

プレビューにはデータが差し込まれた状態のものが表示されますので、項目が正しく挿入されているか確認してください。QRコードも読み取れますのでBizアプリを使ってチェックチェック。

実際の印刷ですが、KL-LE900という機種を使っている場合。ちょっと注意が必要です。

こちらの機種、通常のネームランドのラベルテープの他に、表面を保護してあって摩擦に対して耐久力があり、環境に優しい<a href=“https://www.casio.com/jp/label-writer/lateco-options/" target=”_blank”>ラテコテープというSDGsなやつ</a>が使えます。カートリッジ形状がこれでもかというくらい違うので、ちゃんと切り替えてあげないと印刷できない。ご注意を。

カシオ製のラベルプリンタの印刷で超絶便利なのがハーフカット機能。

ラベルテープというのは台紙に粘着剤のついたテープが張り付いていて、そこに熱転写(ラテコの場合は感熱)プリンタの原理で文字やQRコードなどを印刷してゆく仕組みになってます。差込印刷の場合、大抵のメーカーでは印刷枚数だけカットされたシールが吐き出されてくる。

ところがネームランドではテープのみに切り込みを入れ、台紙はつながったままという形で印刷することが可能。これがハーフカット機能。切れ込みも直角に入るのであとから特殊なハサミでトリミング修正する必要がない。

いやまぁ、角を丸めたいなどの場合にはハサミを使うんですが。

【 mv 戯言 /dev/null 】

熱狂的な利用者が多く居る、似た機能を持った機械では変な派閥争いが起こるものです。冒頭のポケコンしかり、AndroidとiPhoneしかり、WidnowsとmacOSしかり。

その主張は十中八九、「その(相手の)機械やOSは使いにくい」

理由は簡単で、自分のテクニックを相手の機械やOSで使おうとするから。そりゃそうなりますわな。例えば、Android使いからすればiOSのユーザーから見えるファイルシステムは融通の効かなさの極みだし、iOS使いからすれば「なんで細かいところまでユーザーが管理しなきゃならんの?」になるわけで。

何回かラベル作成に関して書いている記事で「流し込み印刷とQRコード生成機能があればラベルプリンタはどこのメーカーでも似たようなもんです」なんて言ってたんですが、今回、カシオさんのラベルプリンタを使ってみて、「思考の切り替えって重要だよね」を分っていても実践するのは簡単じゃないなと実感したわけで。

(きっと作業中の私の「うげっ、何だよコレ」という声を聞いた人いるはず)

ラベルプリンタに関して言えば、社内に複数メーカーの機種があって使い分ける必要があるなんてのはレアケースだろうから気にすることじゃないんだけど。

でも、やっぱこのラベルプリンタいいなぁ。この一番いいやつ1台買おうぜぇ。

 

この記事で活用した機能

備品管理

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